居住空間はキレイ過ぎなくていい-忙しい人の為の2Sのススメ-
私達はふだん暮らしている居住空間の美化に異様に固執していないだろうか?
誰かが来た際にきたないと思われたくないから、
常に部屋はキレイにしておきたい。
そのためには家事をあれもこれも・・・!と、
やっきになって部屋のキレイ化を何とかこなしているのではないだろうか?
そうこうしているうちに中々片付かない部屋にうんざりし、
返ってストレスを溜め、心の中が散らかってしまう
なんてことになっていないだろうか?
そういう私も最近まで中々部屋の片付けが終わらないとヤキモキしていた質だ。
ただ、あることを心がけるだけで掃除がえらい楽になった。
それが
平日は2S(整理・整頓)だけをする。休日の空いた時間で残りの気になる箇所を掃除する。
というものである。
とかく我々社会人は時間がない。大部分の社会人はその時間と体力エネルギーを会社に大部分注いでいる。で、プライベートをおろそかにしていいかとなると、そうではないだろう。我々は社会人である前に一人の人間であり、与えられた人生を謳歌する権利があるのだ。
そして人生を謳歌するには快適な衣食住空間の確保が何よりも重要なのである。
その基盤が整ってこそ、次なるステップが踏めるというものだ。
時間がない我々は、平日のわずかな時間に快適な居住空間を構築する術を身につける義務がある。
そこで、時間のない平日は2S(整理・整頓)だけしておき、時間と余力のある休日に残りの気になる箇所を掃除するのだ。
人間、欲しいものがどこにあるか瞬時にわからず、五里霧中の中探し回ることストレスが貯まることこの上ない。体力、気力、時間ともに奪われ、得ることは何もない。(しかも誰かに奪われるのではなく、ただ消費するだけ。)こういう小さな積み重ねが、有限の意志力をゴリゴリ削っていくのである。
2Sとは「整理・整頓」のことで、その頭文字2つのSをとって命名している。
これをもっと広義にしたものが”5S”で、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」である。
様々な企業等では口酸っぱくこの5Sが叫ばれているが、企業規模の大人数で内部統制を図るためにはコレ有効だろう。
ただ、個人を一企業として捉えた時、5Sを日々守れるのは聖人である人間のみである。
かといって、この考え方が一個人の生活に全く適用できないかと問われれば、それは否。狭義の2Sだけなら個人レベルでも日々の生活に適用できそうだ。
例えばこんなことである。
- 外から取り込んだその手で洋服から、ハンガーを外す
- その洋服を用途別にタンスに突っ込む(シャツ、下着、よそ行きetc..)
- ゴミ(不必要な物は全てゴミである)はゴミ箱に
- 使用頻度の高いものだけを机に置いておく
- 床に物を置かない(床は歩くスペースであって物置ではない)
- ベッドに物を置かない(ベッドは寝るスペースであって物置ではない)
などなど。
え、普通じゃん。と思うかもしれないが、意外とできていないのではないか。
この記事読んでる時点で多分できてない。
私はどんなに忙しくてもこれを守っている間は、上記のストレスとおさらば出来ているし、(少なくとも本人は)快適な居住環境だと思って過ごすことが出来ている。
「忙しい、時間ない。」を理由に掃除をかまけてしまっている人は、これを機に身の回りの2Sをしてはどうだろうか。
2Sの概念だけではないが、企業で行っている事例を個人レベルで行うと生活レベルがアップできるワザは結構ある。また気付いたら都度、紹介していきたい。